今朝友人からLINEが入った。
日経に連載の『女性写真家の開拓者精神』に掲載されていた写真の件。
この写真を見て、「優しくて、幸せで、涙が出た」「写真の力はすごい」と。
増山たづ子さんの写真だった。
本棚から増山たづ子さんの写真集『ありがとう徳山村』を取り出してみた。
これには、少し思い出がある。
この写真集を出版した影書房を訪れた時のこと。
壁に1枚のポスターが貼られていて、目が釘付けになった。
この写真だ。
この時、私は、増山さんのことも写真集のことも知らなかった。
私がずーっとこのポスターを見ているので、影書房の方が
「よろしければ一冊どうぞ」
と、この写真集をくれたのだ。
会社に戻ると堀内洋助さんが、「この写真集は全て『ピッカリコニカ』で撮られている」などといろいろ教えてくれた。
時は流れ、カルチャー教室でデジタルカメラの講座を持っていた時、この写真集を紹介した。
「これが写真だ」と言わんばかりに。
反応は恐ろしく薄かった。
というより、まったくなかった。
絶望的な気持ちになった。
理由は想像できなくもないが、ここでは書かないでおく。
そんなことすら忘れていた。
そんな時に届いたLINEでのメッセージ。
大丈夫。まだ、大丈夫。