人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Big Dipper and Mt. Fuji
沈みかける月光で写す富士山と同じ11月16日撮影。

現場に着いたら富士山の上に北斗七星が見えました。
Canon EOS 5D Mark 3とFuji X-E1で撮り比べてみました。

Big Dipper and Mt. Fuji_c0010111_14114396.jpg

↑X-E1 XF18-55mm Jpeg撮って出しです。

Big Dipper and Mt. Fuji_c0010111_14121693.jpg

↑Canon EOS 5D Mark 3 EF16-35mm RAWからDPPでJpegに現像

色に関しては好みもあるかもしれません。
富士山の雪の部分を比較するとローパスフィルターを使ってないX-E1が精細な描写をしていることがわかります。
5D Mark 3のほうは、現像時にDLOを使って精細感を出そうとした結果です。Jpeg撮って出しではかなり厳しい結果になるでしょう。
Fujiのほうは、Jpeg撮って出しの画像が極めて優れている反面、よい現像ソフトがないため、現像が必要になった場合には、カメラ内現像をしなければなりません。

そして、驚いたのは、X-E1は30秒では長時間露光時のノイズがまったく見られなかったということです。
5D Mark 3のほうは、赤や青の点々を地道に消さなければなりませんでした。
もちろん設定で「長秒時のノイズ低減」をONにすればノイズ除去はできるのですが、画像を確認するのに撮影時間と同じ時間またなければなりません。
例えば沈みかける月光で写す富士山の時のように4分露光したならば、画像を確認するのは4分後になります。
月が沈む時間や太陽が昇る前の刻々と変化する時間帯に、これをやっていてはチャンスを逃してしまうので、私は「長秒時のノイズ低減」はOFFにしています。
よい写真が撮れる時は、たいていそういう極めて「忙しい」時なんです。

そして、この2つの機種には大きな価格の差があることも大事な要素です。
Amazonで見ると、現在のX-E1の価格は、ボディだけで6万弱。18-55mmのレンズキットで8万円弱です。EOS 5D Mark 3は、ボディだけで30万弱です。

大きさや重さも大事なことです。
カメラが小さくて軽ければ、それだけフットワークよく動けます。

逆にスポーツや野鳥の飛びものでは、キヤノンやニコンのAFは役にたちます。
でも、そのようなものを主な撮影対象にしている方はすくないのではないかと思います。
大方は、風景や旅、マクロ写真やテーブルフォトなどではないでしょうか。

カメラ選びをする際に大事なことは、「何を撮りたいか」です。
それによって選ぶカメラは全く違ってきます。
広告や写真雑誌でカメラを選び、遠回りをしている人が多々見受けられるので書かせていただきました。

掲載写真を商用利用する場合はこちらまでご連絡ください。
 

by oshokuji7 | 2013-11-25 14:59 | 機材
<< In the gray of ... あまちゃん >>